☆ 魂の個性セミナー 2024.08.12 魂の個性セミナー 吾輩は猫である。 名前はまだない。 どこで生れたか頓(とん)と見当がつかぬ。 何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。 吾輩はここで始めて人間というものを見た。 しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。 この書生というのは時々我々を捕(つかま)えて煮て食うという話である。 しかしその当時は何という考(かんがえ)もなかったから別段恐しいとも思わなかった。